10月3日、今池のハックフィンと云う旅館の地下にあるライブハウスでスーツ姿のオヤジが出没しました。オヤジは春ねむりを聴きに行ったのです。当日は4組のバンドが出演し、春さんはトリでした。入ればギュウギュウ100人位入れるそうなのですが、当日は約50人位の観客です。2,000円×50人で10万円。4組で分けると2万5千円ですね。ライブの主催者が別途ドリンク代500円を徴収しますが、それでも2万5千円です。出演者は結局8万円位を4組で分けるのではないかと推察出来ます。ういきなりお金の話で恐縮ですが、うちの愚息が参加しているバンドが犬山遊園あたりに呼ばれて、出演料が4人で1万円でしたので、音楽活動をしている人は好きでやっているとは云え、大変だなと思う訳です。春ねむりさんも新幹線代の支払は苦しそうでした。台風の襲来と重なって前日の大阪公演前に高速道路が通行止めとなり、機材を積んだ車で行く事が出来ず、大阪から名古屋にはバスかなにか料金の安い乗り物でやって来て、しかし遅ればせながらDJ兼マネージャーが通行止めが解除されると共に追いかけて来てくれたそうです。帰りの新幹線代まで出すのは苦しい状況らしく、夜行バスで東京へ帰ろうとしていたところだったらしく、喜んでおられました。因みにマネージャーが居なくても、同じ公演に出演していたレーベルメイトのラッパーのゴメスさんがDJをしてくれるのだと思います。
唄はさすがです。いづれビックになり、次に名古屋に来る時はチケットが取れなくなるかもしれません。ライブ会場で観客はステージ前に集まり、手を突き上げて盛り上がります。スーツ姿の枯葉のようなオヤジは気恥ずかしさもあり、またずっと立っているのが苦痛でもありますので背面のカウンターに腰を預け、しかし心はノリノリでしたので、「小さい前ならえ」の如く、中途半端ながら勇気を振り絞って2回ほど手を突き上げてみました。ステージ横にあるトーテムポールのように積み上げたスピーカーに登り、春ねむりさんは手を突き上げて我々にも要求するのです。同じようにしろと。応えない訳には行きません。ライブ会場は一体感に包まれます。
齢を重ね、私の顔にはシミが出来、髪も私の友達の役目も放棄して来たので枯葉のような姿形になって来ておりますが、心はロックンロールを愛する若者なのだと気付けました。体が老けこんで来て、どんどんと死に近づいておりますが、それでも若い人に教えられる、或いは気付かされる事がまだまだ有ります。どんどんと吸収して、ヨボヨボになってもライブ会場に足を運ぶハゲ散らかしたジジィになろうかと思います。
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