「春ねむり」の唄声にハマリました。何故か60歳を過ぎた長兄からDVD特典付きのデビューCDが送られて来まして、二十歳過ぎの若い女性でアイドルでは無く、自作自演のポエムラッパーとか言われているらしいのですが、兄はもも色クローバーZなどを応援しているおっさんの気持ちが分かったと言っておりました。
昔、フォークシンガーで友部正人と云う人がいました。キャッチコピーは吟遊詩人です。これはやはり次兄からカセットテープを貰って知った人で、小学校の4年生頃から聞いておりました。多分自分の成長する過程で大きな影響を与えてくらたモノと思われます。しかし、歳を重ねて来ますと、詩人も若いころの鋭さが失われてしまいます。今も音楽活動をされており、今池のとくぞう辺りでライブをされますが、今の唄はどうかと聞かれると、悪いとは思わないがCDを買ってまで何度も何度も聞きたい唄では無くなっています。
しかし、春ねむりはまだ若く、怖いもの知らずの詩で心に迫って来ます。ポエムラッパーと云うキャッチコピーですが、私的には新世代のノリノリの女性シンガーです。スクリーム的な唄も多く、おっさんは度ハマリです。
10月には今池に来るらしいので、自転車に乗って行って来ようかと思うのですが、メガネをかけてハゲ散らかしたおっさんはどう云うノリをしたら良いのでしょうか。腕を組んで頭を上下にフムフムするのがオチです。それが心配ですので、ライブ慣れした三男を連れて行こうかと思っています。
ライブ慣れした三男はバンドを組んでおり、犬山の明治村界隈の何とかランドから出演依頼があり演奏に行って来たとの事ですが、「出演料はお幾ら程必要?」と聞かれ、「最低1万円」と申し上げたところ、バンド4名に対して1万円をくれたとの事で、若い人はこのように世の中が厳しいと云う事を、心を鬼にして世間が教えてくれていると云う事に今更ながら気付きました。彼もよく分かったと思います。交渉事にはマネージャーが必要な訳です。
私も若い頃にはいろんな搾取を受けており、それは未来の中でトコロテン方式で解消されるものと甘い考えの元頑張っておりましたが、トコロテンの筒が潰れてしまってからは、少々厳しい世界に足を踏み入れる事になり、彷徨いましたが、結局は自分で始めない限り搾取は終わらない事が分かりました。新卒の時には仕事の出来ない有名大学卒の人も上にいっぱい居られ、その方々を食べさせる為に搾取されていた訳です。若いうちは自分の頑張りでそう云った人達も仲良く食べられるのであれば、それはそれで良いと思っていたのです。今更ながら振り返りますと、これだけの仕事が出来ますよと云うプライドみたいなものばかりが膨らむのですが、しかし、自分のお腹は減るばかりと云う事でした。個人的なダムには結果的に水が一滴も無い状態で、56歳になってしまいました。
その他感じたのは、直属の上司が社長でも無い限り難しい仕事が出来たとしても評価が反映される訳でも無く、その上司の世渡り上手さばかり目に付くので嫌気が差し、これでは幾ら仕事をこなしても報われないなと諦めの心持ちになった記憶が有ります。しかし、こちらも歳を取って行きますので飛び出す勇気も萎んで来るのです。それは軽い絶望感を伴いました。今思い返すと、ダラダラと無為な時間を過ごしてしまいました。
「春ねむり」の唄を聞くと、それら決断の悪さ・遅さを今更ながら反省しながらも若かりし日々の心持ちに戻れるのです。まだまだ未来があると信じて、ノリノリになれるのです。
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