年末は故郷の広島へ帰省しました。トヨタの築18年のポンコチーノはアイドリングが不安定となり、度々エンストするようになりましたので、不安の少ないホンダの軽自動車の方で帰りました。音頭大橋を渡って帰る場所ですので、そこは言わずと知れた島であります。掲載している写真は音頭側にある「音頭渡船」の看板です。懐かしさを感じさせる字体でしたので、撮ってみました。かつて平清盛公が空に扇子を掲げ、西に傾いた太陽を東に戻したと言い伝えのある音戸の瀬戸にあたります。近年では矢沢栄吉さんが「時間よ止まれ」と歌っておられましたが、止まったのかどうか定かではありませんので、昔の平清盛公の方が人知を超えた力をお持ちになっていたようです。因みに音頭大橋は橋を架ける前から渡船がある為に歩道を造りませんでしたので、今までは渡船が活躍していたのですが、近年新しい橋が架けられ、そこには歩道が造られましたので、船着き場は廃れた様子でした。
ところで、年明け早々の仕事は家の裏にある3本の八朔の木に生るハッサクを収穫する事でした。長兄と共にハッサクをもいでいましたところ、私が乗っていた枝がたわみ、約1.5m程落下しました。幸いにも下に石なども無く、カッパがひっくり返ったような恥ずかしい格好をした位で、左のあばら骨が疼く程度で済みましたが、今回は過去の出来事が走馬灯のように脳裏によぎる事も無く、その事が残念で有りました。脳味噌が徐々に傷みかけており、シナプス間の伝達がうまく機能していないものと思われます。枝は折れた訳では無く、約1mの幅に亘って水平にヒビが入っており、横から見ますと大きく口を開けた状態です。新年から何か不吉な感じがしました。どちらにしましても今後は登る事さえ出来ない状態で、人に悪さをしたと云う事で、長兄がノコギリで仇を討ってくれました。どこまでも優しい兄です。
兄が購入した宝くじを新聞の当選番号と突き合わせていると、「私も1万円で宝くじ買うたから見てや。」と母が言いました。金額が中途半端だなと思っていると、寝室から箱を持って来ました。その箱の中にこれまた中途半端な5枚の宝くじが入っており、「おかあちゃん、騙されたね。」と兄と2人して声が出ました。300円さえも当たっておりません。選び抜かれたスカくじのようです。その箱には人をおちょくったような「ハッピー、来い来いポン。」と云うキャッチコピーが書かれており、箱の底を良く見ると、金色の怪しげなお札が有りました。新聞の広告を見て、欲に駆られてその金運をアップさせるお札を購入したものと思われます。世の中には「千三つ」と蔑まれる職業が有ります。私が居る不動産業界ですね。それより下には今回のような人の欲に付け込んだ手口でお金を集める会社組織が有ります。1,500円分の宝くじは小汚い手口で金儲けをしている事を気持ち的に和らげる贖罪のような物なのでしょうか。当たる可能性が無い訳ではありませんですものね。残念な世の中です。まっとうに働き稼ぐ事が大切だと、この社長さんは教わらなかったのでしょうか。しかし、「早くお迎えが来んかな~。」とブツブツ言いながら、買う方も買う方です。「近頃何の欲も無いんじゃ。もう死にたいんじゃ。」と若干鬱気味な母です。人間一筋縄ではいかないものです。
そんなこんだの話が年明けにありました。今年こそ、良い年にしたいものです。
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